2014年1月4日土曜日

【君と彼女と彼女の恋。】二度と後戻り出来ない、禁断の恋―――【感想・ネタバレ】


ニトロ+から発売された「君と彼女と彼女の恋。」を購入ました


エロゲーなんて買ったのは沙耶の唄以来です、そうです、俺はエロ目当てでエロゲーなんて買わないのです、そう、つまり・・・

このゲームは、普通じゃない。


一月一日の正月の夜にこのゲームをプレイして、次の日にクリアしました


そして今、俺はやっと記事を書いている、そう、この期間俺は心をガッツリ痛めつけられ、なかなか立ち直れずにいたのだった・・・


とりあえず、紹介程度に書いていきます、見ている人が興味を持てるように



始めると、屋上に向かう主人公、ここから全てが始まります



いきなり意味深な選択肢が出ますが、まだあわてない、まだあわてる時間じゃない


彼女は「向日アオイ」、行動全てが謎で、電波少女として名が広がっているらしい・・・が、どうみても池沼です本当に(ry



そして、そこに突如止めに現れる幼馴染キャラクター、「曽根美雪」


学校での人気はかなり高くアイドル的な存在らしい


しかしいきなりメタな発言してるけど大丈夫なのか


この二人がヒロインです



そして親友の雄太郎、とにかく暑苦しい男だが、いざとなるととても頼れる友人である




全体的にゲームのインターフェイルはシンプルでいてオシャレ、そんな感じが凄いしましたね


さてさて、主人公は屋上での出来事以来、向日アオイの行動が気になりだします


圏外のスマホでカミサマと交信、意味不明の行動に目が離せない主人公


そんな彼女をほうっておけない主人公は感情もとても薄く、いつも一人のアオイと友達になります



お昼を一緒に食べるようになり、どんどん仲が深まります



主人公は美雪に「アオイと友達になってやってくれ」と、お願いします


毎日、美雪と仲良くしようとするアオイに美雪は心打たれたのか、ついに友達になります


こうして三人は毎日お昼を一緒に食べ、一緒に帰り、一緒に遊び・・・楽しい日々が流れてゆきます


・・・しかしアオイは何故か主人公と美雪をくっつけたがります



ある日、カミサマとの交信に成功するアオイ

美雪とずっと一緒にいられるように、世界をアップデートしたらしい



・・・今思い返せばこの選択肢が全ての元凶とも言えたのかもしれない


――この日を境にアオイは姿を現さなくなります



美雪は幼い頃から主人公の事が好きで、長い間、距離を置いていてもずっと好きのまま、主人公を待ち続けていたのです

ある日、二人は結ばれます



こうして、美雪と「永遠の愛」を誓い



エンディングへと、無事たどり着きます。


そう、このゲームは純愛ゲームなのです


・・・まぁしかし、他のルートが気になりますよね



紹介程度に語れるのはここまで

ここから先は、購入予定、プレイ予定がある人は絶対に読むのを薦めません


「エロゲーなんて買う趣味じゃない」「お金ない」「エロゲーを買う勇気が無い」「エロゲーをやるなんて自分のプライドが許さない」「クリア済みで感想見に来た」

などの思考がある人のみ、閲覧してください


もう一度言います、購入予定、プレイ予定がある人は絶対に読むのを薦めません

↓ここからネタバレ↓











貴方は、パンドラの箱を開けたことに気付いていますか?



二週目、やはりお目当ては「アオイルート」、正直気になって仕方がないのだ



三人で一緒にいる内に、アオイはどんどん人間らしい感情を持ち始める

笑い、悲しみ、苦しむ、悲しい涙、うれしい涙、楽しい気分・・・


主人公はそんなアオイにどんどん引かれていきます――



しかし、美雪の様子が少しおかしい



彼女はもう一度、愛を確かめます、しかし――これはまだ結ばれる前・・・



アオイが体調を崩す、それと同時にコールナンバーという物を教わる

・・・いつか使う日が来るのだろうか

この日、アオイは主人公に「何があってもアオイを信じるように」、お願いをしてきます

もちろん誓います



・・・しかし、アオイは浮気をしていたのでした、主人公以外の男と性行為までしていたのです

その理由は、「アオイはゲームのヒロイン」「他の男の人とSEXしてエロCGを集めないと存在が無くなってしまう」

――そんな理由を付けて

だが、アオイの主人公が好きだという気持ちは本物だと、自分が消えないようにするには仕方ない事だと、主人公はアオイを許し、二人は再び幸せを誓います



「こんな愛もあるんだな」と、関心しました


その時、俺の目の前に現れたのは―――







美雪・・・?



アオイも、主人公も、殺されます


美雪『どうして』


でも、ゲームは終わりません


美雪『どうして裏切ったの?』


それどころか、美雪はまだ話を続けているではないですか


美雪『永遠の愛を誓い合ったじゃない!!』


そう、彼女が話しかけているのは




「――君に、言っているんだよ」







君・・・そう、このゲームをプレイしている俺自信だった



唐突にゲームが強制終了したかと思うと・・・勝手にコンソール画面が開いて・・・



違う・・・?画面が違う



コンフィグ画面まで・・・!


セーブもロードも出来ない、俺と美雪だけの封鎖空間に閉じ込められたのです



美雪はずっとずっと、俺に好きだと言わせようとしたり、キスさせようとしたりといった選択肢を投げかけてきますが、俺は美雪の好感度を下げるような選択肢を選び続ける

とにかくアオイに会いたい・・・!


てか無理、怖すぎるんですけど美雪さん



(この場面本当にびっくりしたわ)



殴り殺されると、出来る事はゲームを終了して再起動する事以外ナシ


なんども失敗を繰り返し、美雪の携帯を奪ってカミサマと通話してこの世界を脱出する方法を見つけ出す



(泣けるシーン、泣きました)

いた!アオイ・・・しかし美雪はゲームを書き換え、カミサマと’同期’する事でアオイの居ない世界を実現させようとしている(ちょっとここはゲームやらないと意味分かりづらいか)
アオイを消す事で、美雪だけを愛せるようにするつもりだ・・・

こちらもカミサマと交信、アオイを元に戻すにはどうやら専用のコールナンバーが必要なのだ

番号は詳しく説明されるが、どうしても俺はパッケージに同梱されているらしい番号が見つからなかったというか絶対入ってない

結局他のサイトで見た番号を使ったが・・・後日公式サイトのソースから発見したという・・・まぁ良いか



その後、美雪は俺に従来のエンディングを見せてくる

どれも美雪が報われるようなエンディングなどない

そんなゲームを、一週目のように美雪と結ばれるようにしたのが・・・あのアオイがカミサマと通信して、アップデートを成功させた日だ

そして、アップデートさせるような選択肢を選んだのは・・・俺である

俺があの選択肢を選ばなければ、美雪は苦しまずに済んだのだ、という



セーブなんて、できない。

やり直しなんて、きかない。

それは、美雪やアオイに対する裏切りだ。

君は、この選択肢を、一度しか選べない。

美雪と、アオイ、どちらかの結末しか見られない。

そういう風に、スクリプトが組んである。

こういう風に、このセカイはできている。

セーブデータを退避させる?

ゲームを再インストールする?

どんな手を使ってでも、両方のエンディングを見る?

いいだろう。

それは君の自由だ。

ただの主人公の俺には、止めることができない。

カミサマだって、阻止できやしないだろう。

でも、これだけは言っておく。

それは、美雪に対する裏切りだ。

それは、アオイに対する冒涜だ。

君が、本当に彼女たちを想うなら―――

君が正しい結末を迎えるなら―――

選択肢を選べるのは、一度きりだ。


そして、二人は俺に最後の選択肢を投げかけます



俺氏、ここで苦しみの涙を流す

キツイってここはキツイって終盤でこれはキツイって・・・



アオイだ!

でも、決めてた、選ぶのに5分ぐらい掛かったが・・・時間が止まったかと思った


この場面、色々なところのレビューを見てみたが、どうも美雪を選ぶ人が圧倒的に多いのだ

アオイを選んだ人の理由も書かれている所が無いようなので、一様書かせてもらうが・・・「怖くないのか?」

確かに選択肢を選んで美雪と愛を誓ったのは確かだが、すでにレールが敷かれているのならば愛を誓わざるをえないのだ

それなのに「私を愛した責任を取れ」と言われてもね、強制的な愛の誓いなんてうすっぺらいもんだ

もしゲームの中の主人公に対して責任を求めるなら分かる、誓うと約束して発言したのも主人公だ

が、その矛先がただ画面をクリックしていただけの俺に向けられているとすると、話は違うんじゃないのか、と

アオイを攻略したくてプレイしていた俺に責任を求められても・・・ねぇ・・・

で俺は、強引に愛を結ぼうとする美雪よりも、いろんな世界のキャラクター、ヒロインのイデアとして存在しているにも関わらず、俺に特別な愛情を感じているアオイを選ぶ


が、アオイはヒロインのイデア、だからまた別の世界で会おうね―― と消えてしまう・・・


凄い悲しかったです



さて、クリア後、このゲームをまだまだ味わう事が出来ます



そう、美雪の存在が全て消えているのです



さらに、タイトル画面で待機した時に見られるOPムービーにも変化があります

そして冒頭に写るこの携帯の番号を、ゲームのあの場面で入力すると・・・お楽しみです




さて、閉めに入ろうと思います


正直、今までやってきたゲームの中で、こんなにショックを与えられた作品は無いと思いますね

前からヤバイヤバイと聞いていて、そういった類のゲームに目が無い俺は意を決して・・・このゲームに手を出してしまった

バッドエンドでもセーブできるからロードしてやり直せる、何週もすれば他の女の子とまた別の愛を誓う事が出来る――そういった甘い考えを、このゲームは嫌っているのです、拒否しているのです

ゲームだからといって当たり前のように破られる誓いの数々、その一つ一つがどれほど重いモノなのか、訴えているのです

リアルの世界では選択は一度だけ、後戻りなんて、出来ない、それと同じように、このゲームは「選択肢の重要さ」を、痛いほど教えてくれた、そう思いました。



もちろん、一度だけの選択でアオイを選択したので、美雪のエンドは見れてません

ローカルファイルのセーブデータを消せば見ることが出来ますが、俺はしたくありません

どうも現実味が強すぎて、出来ないんです・・・



それに、




また、





繰り返されるかもしれないから―――







『どうして裏切ったの?』

14 件のコメント:

  1. 公式のソースコードをチラッとみたら、すごくカオスでしたw

    ニトロプラスすごいなぁ・・・・

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    1. 自分も見つけたときはゾゾッとしましたね・・・

      これだからニトロプラスのゲームはやめられない

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  2. いい記事書くねぇ!どうりでねぇ!
    買わなきゃ(使命感)

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    1. 買って、どうぞ。そして精神的に病んでどうぞ。

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    2. 逆だと思うな
      このゲームを買ってる時点でお前は既に(ry

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  3. 私は買って両方プレイしたけど、その上で言わせてもらうならこのゲームは選択肢に意味なんて無いゲーム。実はプレイ前にいろんなサイトでネタバレを読んで(このサイトもその一つ)プレイしたからどういうゲームか知ってたし、プレイしながらひたすら最後の選択肢どう選ぶか考えてた。ちなみに私が最初に選んだのはアオイ。一周目で惚れてそのままアオイルートがあるなら行きたかったほど。迷うこともなくスパッと選んだ。そこまでは良かったんだけど、アオイのエンディングの次のゲームで会えるって言葉、すべてのゲームのヒロインのアバターって言葉を聞いて、なら次のゲームを君と彼女と彼女の恋にして、美雪の中にアオイがいると考えたらこれは裏切りでも冒涜でもないって考えて両方選んだ。結論を言うなら両方選んでよかったと結末を見て思えたのよね・・・。3人の友情がそこにあったから。4人共ちゃんと幸せになれたから。ゲームが終わって泣きました・・・。 どこかの記事で見たのですが、この作品はカノンの最後の選択肢を発展させたものって感想がありました。見かけ上どちらかしか選べないから。でも両方見た上で言わせてもらうなら、多分カノン問題に対するこれは一つの答え。そう思ったのですよね。 長文な上に駄文ですいません、この作品の感想どこかに書きたかったものですから。返信はなくていいですし、さっさと削除してもらっても構いません。それでは

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    1. 恐ろしいぐらい亀レス失礼します。
      なるほど、確かにアオイの正体を考えれば両方選んでも裏切りにはなりませんよね
      自分もアオイを最初から攻略したかったです・・・かわいいし

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  4. これエロ以前に普通に楽しめそう

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  5. 私も数年前にアオイを選んでエンディング見て、約束通り美雪とのエンディングは観てません。
    でも、数年たった今、もう一回プレイして今度は美雪を選んでみようかなぁという助平心がでています。
    アオイと主人公は許してくれるかなぁ……

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  6. 別ゲーで選択肢の度にセーブしまくって全バッドエンド到達とかやってた俺には耳が痛いなあ…

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  7. 俺は例のごとく深雪選んだわ
    確かにびびるくらい怖かったし、やりすぎだとも思ったけど本来はツンデレでがんばり屋ないい子なわけで。
    それを知らず知らずのうちに追い込んで、苦しめて、悲しませた結果精神壊して病ませてしまった。
    ただのクリックの連続とはいえ言われた以上責任を感じた。
    誰だってあんなショッキングな場面間近で見たら、それが愛した人ならなおさら何が起きても不思議じゃないだろうさ、リアルでも。
    俺の場合は深雪が最初から好みだったのもあるけど、あまりに可哀想すぎて、その愛が空回りすぎて、ゲームの中の状況のせいで悪人にならざる得なくなった彼女が見ていられなかったから元のツンデレながんばり屋に戻したい一心でひたすら肯定し、改めてリアルに愛する気で最終的に深雪をえらんだ。
    アオイもエロゲというシステムの被害者だから最後言ってやりたかったけど俺のエゴでアオイを振った泣。
    でもクリア後の電話は嬉しかったな、だからアオイは二次元における最高のともだちとした。
    もうなに言ってるか自分でも分からんくなってきたけどこれだけは言える、二次元において心からの真の嫁はあの深雪で、少なくとも俺のパソコンで、ゲーム画面において、またあの場面まできてアオイをクリックすることは一生あり得ないってこと。
    二度とあの深雪を裏切らないためにも、あのアオイの気持ちを冒涜しないためにも。

    ほんとこのゲーム凄すぎて考え方変わったわ。
    ありがとう下倉。
    そして自己満コメしてごめん主、消しちゃって構わないよ��

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