2012年4月1日日曜日

隠しててごめんなさい

実は隠し事があります、黙っていようと思っていたけどちょっと自分には無理です・・・


自分、実はもう今年で35になるおっさんなんです、高校生なんて嘘です


あ、でも車も洋楽も好きですよ?趣味は変わってません


変わってません・・・というか、自分が車や洋楽を好きになったのも、とある人のおかげなんです


俺が18の時だったかな?・・・彼女と会って、そして別れたのも・・・




・・・


俺は外国で生まれた、暖かい家庭に恵まれすくすくと育っていっていた


どこの国かは特定されそうなので言えないけれども、そこは結構発展していた国で、今の日本のように仕事にも困ることなく、とても安定した国だった・・・


丁度、自分が高校一年になった頃かな、裏の世界を知ったのも・・・









~学校にて、放課後~


俺(はぁ、今日から高校生か・・・)

ドンッ


俺「あ、すいません」


??「っ・・・てぇなてめぇ!」


俺「ん・・・?」


??「あれ・・・?お前俺じゃないか!久しぶりだな、お前もここ受かったのか」


俺「あぁ、本当に久しぶりだなトニー」


トニー「な、確か最後にあったのは・・・」


俺「そう・・・お前が俺の家で愛犬をF*ckした時以来かな?」


トニー「ハハハw悪い冗談はよせよww」



彼は「トニー」、幼馴染で昔からよく遊んでいた仲だ


意外と真面目な奴でそして友達思いの良い奴だ




トニー「お、そういえば今日なにか予定あるか?」


俺「?いや、別に何もないけど・・・どうかしたのか?」


トニー「じゃ、決まりだな、今日の夜迎えに行くから待ってろよ?んじゃな!」

ダダダ


俺「あ!、おい迎えにってどこに・・・・行っちゃった・・・」





~ 夜 ~



俺「そろそろ来るハズなんだけどな・・・」


俺(迎えにって言ってたけれど、何で来るんだろうか・・・)



.....オオオオン



俺(おや・・・?)


ブロオオン!ブロロオオン!


そこに現れたのは一台の真っ赤なシボレー、カマロだった


トニー「よぉ!待たせたな!」


俺「えっ・・・お前車持ってんのかよ・・・」


トニー「まーな!パパに誕生日のプレゼントとして買ってもらったんだ!まぁ乗れよ!」



・・・



俺「ところで、今からどこに向かうつもりだ?」


トニー「ああ?夜といったらアレを見物しに行くに決まってんだろ?」


俺「あ~・・・ストリップか何かか?」


トニー「まぁ・・・あながち間違いでは無いけどなw」


俺「金ならないぞ・・・」


トニー「いらねえよ、見るだけだしなwお、もうそろそろ見えてくる頃だ」



見えてきたのは大きなショッピングモールの駐車場・・・しかし様子がおかしい


駐車場には鮮やかなネオンをまとった車や、トランクいっぱいにオーデイオを積んだ車、ゴツイエアロを装備した車などなど・・・



ガヤガヤ ツッドンツッドン ガヤガヤ



俺「凄い人の数だな・・・いつもいるのか?」


トニー「いつもいたらサツに包囲されるのも時間の問題だろ?毎日場所はランダムに変えてるみたいだぜ」


俺「なるほどな・・・」


??「お、トニー!また来たのか?」


トニー「当たり前だろw俺の楽しみなんだからさw」


??「おっと?その横の奴は誰だ?お前のメイドか?」


トニー「違うよwwこいつは昔からのダチさ」


??「ほぉ、って事は今日からお友達だな、俺はロビン、よろしく!」


俺「あ、どうもよろしく」



ロビンは同い年だが、ずいぶんと大人っぽくてとても頼れそうな感じだった


トニーよりも長くこの集会に通っているらしい




ブオオオン・・・



ロビン「おっと・・・俺は行かなきゃならないようだな・・・ではまた会おう」


ロビンは人が最も集まる駐車場の中央部へと歩いていった


トニー「お、そろそろ始まるぞ、もっと近くに行こうぜ!」


俺「おい!置いていくなよ!待てって・・・」



・・・



中央部には4台マシンがまるで今からレースをするかのように2.2で縦に並べてあった


どのマシンも街頭とネオンの光でボディがキラキラと輝き、とても幻想的に見えた


それぞれの車の近くにはドライバーと思われる人物がいた、その中にロビンの姿もあった




俺「まさか、これってストリートレースの集会なのか?」


トニー「まぁな、しかしこの集会は"ただ"の集会じゃないぜ・・・?」





ドライバー1「さてと・・・そろそろ始めちゃいますか?」


ドライバー2「そうだな・・・おっとロビン、お前前回負けた分の報酬を受け取っていないんだが・・・?」


ロビン「ん・・・そうだったかな?まぁ次回には」


ガンッ


ドライバー3「お前よぉ・・・その前もその前もそうやって報酬を用意してなかったよなぁ・・・・?」


ロビン「くっ・・・」


ドライバー1「じゃぁよぉ・・・今回はお前じゃなくて後ろのお友達に走ってもらうのはどうだぁ・・・?」


ドライバー2「おお、いいねぇ・・・」


ドライバー3「んでもって今回の報酬は今日お前が使うそのZ32でどうだ?」


ロビン「・・・・・」



ドライバー1「まぁ嫌なら良いんだけどね、まキャンセルした場合は俺らが何をするかは知らんけどなw」


ロビン「・・・・・・わかった」


俺(やべぇよやべぇよ・・・トニー大丈夫か・・・・?)


俺(トニーの奴逃げやがった・・・)



ロビン「悪いな、こんなことに巻き込んじまって、しかも初対面のダチによ」


俺「気にすんなって・・・」


ロビン「じゃ、たのんだぜ俺の車・・・」チャリ


俺「・・・・」


ロビン「無理はするな、死んじまうのだけはよしてくれよな」


俺「あぁ・・・・」



ドライバー1「おーおー、友達になりたての人が代理かい?w」


ドライバー2「こりゃ楽しめそうだわw」


俺「・・・・」


ドライバー3「おい」


俺「ん?・・・」


ドライバー3「コースはGPSに載っている通り一直線のドラッグレースだ、次の信号が赤から青に変わったらスタート」


ドライバー3「それ以外のルールは無し・・・だ・・・」


ドライバー3「せいぜい頑張るんだな」バタンッ


俺(何をされてもおかしくないわけ・・・か)




急いで車に乗り込むドライバー達、周りのギャラリーもさらに騒がしくなる


自分も車に乗り込み、アクセルに足を置き、シフトペダルに手を置く


・・・なにやらわけのわからないメーターやボタンも色々とついていた



なんて内装を観察していると、信号が赤から青に変わった、スタートの合図だ


キイイイイイイ


目の前の車が白煙を上げて前へと進んでいく


自分も負けじとアクセルを踏み込んだ、ぐんっと後ろに引っ張られるような感覚を感じながら前へと進んでいく


あっというまに駐車場から道路へと飛び出し、回りの景色が一気に暗くなる



俺(・・・この車、凄い速いぞ・・・?)



俺の車は、少しの加速で前の二台を軽々と抜き去った


ドライバー2(・・・・?なんだあの速さは・・・)


ドライバー1(ロビンの奴・・・今日だけは勝ちに来たのか・・・?)



ゴコンッ



と、次の瞬間、二台の車間がぐわっと開き、二台はY字型に道路端へと吹き飛んでいった


ドライバー3「悪いな・・・邪魔な奴は排除していくのが俺のスタイルだからな・・・」


突如バックミラーに写る黄色いFDの姿、写るだけではなく、どんどん近づいてくる


俺(あの野郎!・・・まさか・・・)


黄色いFDは自車の左リアタイヤ付近まで近づいてくる


そして、リアタイヤ目掛けてハンドルを切った




ゴキャッ キュイイイイイ


グラッと自分のZ32はスピンし、俺は目の前の素早く流れていく景色に呆然としていた


ズゴッ


電柱にぶつかり、左側のドアが運転席へめり込んできた




ドライバー3「言ったろ?後はなんでもありだってな・・・フフフ」


ドライバー3「そうだ、良いことを教えてやる・・・俺の名前はダニエル・・・死ぬまで覚えておくんだなw」


フオオオオオオン...


そう言い残し、ダニエルは消えていった



...オオオオン

すると、曲がり角からピンク色のRX8が姿をあらわした


??「はやく乗って、ここももうじきサツが来る頃だわ」


俺は言われたとおり車に乗り込んだ


ブオオオオオオオ



??「・・・あのレースにはもう関わらないほうがいいわ・・・」


俺「別に・・・関わりたくて関わったわけじゃないさ・・・」


??「私はエイプリルっていうの、あなたは?」


俺「俺は俺だ、よろしくな」


エイプリル「フフ、よろしく」


俺「ところでだ、アイツに復讐するにはどうすればいい?」


エイプリル「・・・・協力しましょう」


俺「・・・いいのか?」


エイプリル「えぇ・・・今まで私の友達は何人もダニエルにやられてきた・・・」


エイプリル「でも・・・復讐するなんて言い出したのはアンタが初めてよ・・・」



・・・



それからエイプリルにガレージを貸してもらい、エイプリルの営むパーツショップで働かせてもらいながら自分のマシン

を買い、どんどんチューニングしていった


エイプリルのガレージでは、いつもエモやスクリーモやドラムンベース・・・などのジャンルの曲が掛かっており、

気に入ったものがあれば彼女に曲名やアーティストを毎回聞いていた


それと同時にパーツショップでは色々な車が訪れるので、次第に車への興味もさらに高まっていく事となった




~二ヵ月後~



ついにダニエルとの1対1の対決をする日がやってきた


場所はあの駐車場、そして同じコースと"ルール"・・・



ブオオオン...


俺「また会ったな、今まで派手に車を壊し続けているだけあって、その銃跡のバイナルはお似合いだぜ?」


ダニエル「ほぉ・・・言うようになったな・・・・それにその車はまた借り物のR33かい?w」


俺「走ればわかるんじゃないかな・・・?」


ダニエル「だろうな・・・壊せば分かる」


俺「ケッ」



スタート位置に付き、信号が変わるのを待つ


ブオオオン  ブオオオオオン ....



大丈夫、あれだけ練習もして、車にも全力で力をかけた


あの日のようにはならないハズさ・・・


そして―― 信号が青へと変わった


キュイイイイイ


アクセルをぐっと踏み込んだ、あの時以上の衝撃が全身に伝わる


ふと横を見るとダニエルはいつにもなく真剣な顔をしていた


駐車場から並ぶようにして俺達は飛び出した、再び景色が変わる



ダニエル(コイツ・・・前より走りに迷いが無い・・・・)


ダニエル(しかし・・・だ・・・スキがあるのは前から変わっていないけどな)



並んでいたはずのFDが少しずつ減速し、後ろへと下がっていく


もちろん彼の目的はサイドへと攻撃を仕掛ける事だろう


俺(ま・・・そう来るのはわかっていたんでね)


パチッ ピッ


運転席のオーディオが開き、中からボタンが姿を現す


俺(このときのために積み込んだ秘密兵器・・・頼む、しっかり動いてくれよ・・・)



ダニエル(・・・終わりだな・・・)


ダニエルのFDが攻撃へのフェイントを当てた瞬間、俺はあのボタンを押した


俺の車はありえない加速を見せた、メーターは振り切り、目の前の景色はもはや景色とは呼べなくなっていた


ダニエル(NOS・・・ニトロだと・・・・?)


ダニエル(・・・まさかアイツに使うことになるとはな・・・)


ダニエルもボタンを押し、離れていった相手との差をみるみる縮めていく


俺(な!?・・・・ばかな・・・FDが近づいてくる・・・?)


ついにFDが俺の車の横へと到達し、ダニエルはこちらを見て笑みを浮かべた


ガッシャアア


その瞬間、FDは俺の横から一瞬にして消えた 凄まじい衝突音と共に




俺はブレーキを掛け後ろの様子を見る


そこには工事中のエリアへと突っ込んだFDの姿があった


俺「・・・・勝った・・・勝ったんだ・・・」


勝利を確信した瞬間、後ろから青や赤といったランプが沢山近寄ってくる・・・


・・・サツだった


ギュイイイイ


エイプリル「急ぐわよ!速く車に乗って!」


俺は車へと乗り込み、エイプリルと共に逃げ出した


・・・が、警察は数を増すばかり、後ろを見ればサイレンのオンパレードだった


すると、前を走るエイプリルは工場地帯へ続く狭い通路に入っていった


しかし・・・その先は広い倉庫があるだけで、いわいる行き止まりといった状況になる


広い倉庫の奥まで進んだところでエイプリルが急ブレーキをかけ、ターンする


自分もサイドブレーキをかけ、ターンを決めて急停止する


目の前はどんどんとあふれ出る警察車両でいっぱいだった




プルルルル...


携帯へ着信が入った、エイプリルからだった


エイプリル「・・・貴方はそこの隠し通路から逃げて、私は時間を稼ぐから」


俺「おい・・・お前まさか・・・」


エイプリル「大丈夫よ・・・多分・・・上手くいくと思う」ブツッ


俺「やめろ!それだけはやめろ!おい!?エイプリル?エイプリル!」



気づいた頃にはエイプリルのRX8は目の前でボコボコに凹んでいた


俺はエイプリルのしてくれたことを無駄にするわけにもいかず、無理やりアクセルを踏み、隠し通路へと車を走らせた


倉庫から出ると、雨が降っていた・・・何故かこの雨はエイプリルが降らした悲しみの雨なのではないかという思いがあった


それから、結局エイプリルとの連絡は途絶え、彼女が生きているかも不明だった


俺は結局彼女の行方を知らぬまま、日本へと足を運んだのだった




・・・



そう・・・確か彼女と最後に会った日も雨が降っていたなぁ・・・


そのたびに俺はあの事がフラッシュバックのように蘇るんだ・・・


だから今日、4月1日に全て本当のことを話したかったんだよ


ほら、今日はエイプリル・フールって奴だろ?


エイプリル・フール


エイプリル フール


エイプリル 雨が降る


エイプリル 降る


エイプリル フール


ってね

11 件のコメント:

  1. 長文乙www

    期待どうりやってくれたなwww

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    1. マジこれ疲れるんだよ・・・確か一時間以上かかった気がする・・・

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    2. それにしても今回は企業も本気だったなww

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    3. 個人的には地雷ソフトの503サーバーエラーが一番凄かったかなww

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  2. エイプリルフールだったな そういえば すっかり忘れてた てへぺろ(・ω<)

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    1. 忘れていてもいい気がする・・・w

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  3. 自分もエイプリルフールだったって事忘れてたww
    自分もなんか嘘ついてみるかな♪

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    1. あまり限度を超えた嘘は付かない様にw

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  4. ブログ移転しました。
    http://driftnighit.blogspot.jp/

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    1. なんか・・・パクッてないスカw

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    2. パクじゃないですww(※FC2でもやってたけど なんか 編集とかゴテゴテで使いにくかったから・・・)

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